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2021.4.21 FCNこども園

🟢はじめましての子も

   年度末にお別れした子どもたちが

走り寄ってきてくれました。

中には、

すぐに走り去って行ってしまう子も…😢

(あ!…

 向こうにいる子に

 知らせに行ってくれたんだ😊)

友だちとこちらをめがけ

戻って来てくれる姿にジーン♡

(何か面白そう♪

 っていう空気に乗っかったのかな!?)

この春入園した子たちにも呼ばれました。

  「えんちょーせんせー♪」

 3歳児の男の子が寄って来て言いました。

  「ぼく、まるまるがすきなんだよ!」

  「え?」

  「ぼく、まるまるがすきなんだよ!」

  「え?まるまるってなあに?」

彼はきっぱりと繰り返します。

受けとめて共感しようにも謎は解けません。

『はじめまして』

のあいさつ代わりだったのかな♪

『まるまるが好き』

強く伝えたかったことだけは分かりました。

 

 

🟢みてみて~♪

 5歳児Lちゃんが、ぐいぐいと

校庭のブランコに連れて行ってくれました。

 「たちのりできるんだよ!

とっても誇らしげに見せてくれました。

 「すごいね~!こいでる♪こいでる♪」

Lちゃん、途中から真顔になりました。

『何かをしようとしている』顔です。

ブランコのスピードが落ちてきました。

タイミングを見計らっていたらしい心に、

GOサインが出たようです。

じりじりと膝を折り、

持ち手を下にずらし始めました。

しゃがんだところで

注意深く座面に座りました。

そして今度は、

普通にブンブンこぎ始めました。

と、また途中から神妙な顔つきに。

垂らしていた足を縮め、片足ずつ座面に。

しゃがんだ状態から、

そろりそろり~と

持ち手を上にずらします。

折っていた足を伸ばしていきます。

(まるで重量挙げの人!)

そして、ついに立ちました!

万が一に備え待機しましたが、

まったくの初めてではないようなので

制止せず見守りました。

 「ええぇ~!

      立ち乗りから座って~

      座っているところから立って~

      って出来るんだね☆」

『当たり』だったようです。

Lちゃん、

『我が意を得たり☆』みたいな

晴れ晴れとした顔になりました。

 そうこうしているうちに、

別の子どもたちから呼ばれました。

立ち去ろうとすると…

 「まって!

  もっとすっごいことできるんだよ!!

Lちゃんに止められました。

 「へえ! なになに♪ 見せて♡」

…Lちゃんすぐには動きません。

でも、必死な表情です。

 決断の末!?

ついに、ソレは始まりました。

普通の座り乗りに、

アレンジが盛り込まれました。

Lちゃんは、

まるでOLさんのように足を組みました。

 「ほらっ! ほらっ!

こぎながら、左右交互に足を組み替えます。

 もしかしたら…

  ずっと見ててほしかったのかな。

  急遽ひねり出した『技』なのかな…

 「おおぉ~!! 

  いろんなの見せてくれて

  どうもありがとう♡」

 

 

🟢これ、すごい☆

 ベンチ付きテーブル。

バケツの水に、

いろんなものをちょっとずつ入れてかき混ぜ

を繰り返しているのは5歳児J君。

彼なりに目指すものがあるのでしょう。

真剣な調合作業が続きます。

 K君がやって来ました。

青いバケツにたっぷりと水をたたえて。

テーブルにトンと置きました。

 (何を始めるのかな…)

じっとしています。

J君も彼の水が欲しそうではありましたが、

K君が静止しているので

 「ん?

という感じです。

 「きれい!!

K君がつぶやきました。

視線の先をたどると、

見ていたのはバケツの側面。

ゆらゆら揺れる水面に太陽の光が射しこみ、

青く透けたバケツに映っているのでした。

光の線が消えると、

K君は水面をジャバジャバ!

曲線が、再び側面でうごめきます。

K君、赤いバケツにも水を入れてきました。

同じシーンが繰り広げられます。

同じ距離感・目の高さで

鑑賞させてもらいました。

K君に聞かれました。

 「どっちがすき?

 「青いのがいいなぁ~ 海の中みたい☆」

観察を終えたK君は、

我に返ったように砂場へ。

彼は川造りの人でした。

水運びの途中で立ち寄ったようなのでした。

本来の『仕事』に戻って行きました。

二つのバケツの中身を

ドッと川に注ぎました。

 

 

🟢おやまつくろ♪

 川の中州。

5歳児のIちゃんが誘ってくれました。

川造りの一団が、

すっかり校庭に移っていった後でした。

 静かになった砂場。

しゃがみ込んだIちゃんが、

シャベルの先っぽに砂をすくってはポイッ!

~同じようにしてみました。

とても小さな山が誕生しました。

 「大きくなあれ!」

ザクッと掘り出して山に乗せました。

ぐん!と山らしくなりました。

何となく~という感じに見えたIちゃんも、

シャベルを駆使し始めました。

 「大きくなあれ♪」

 「おおきくなあれ♪ 

唱え合いながら、交互に盛っていきました。

随分山らしくなってきました。

木ごてでガーッと砂を寄せてみました。

(こっちのほうがいいよ…

 なんて促すことはせずに)

ぐんぐん高さを増していく山に、

Iちゃんの目が輝き出しました☆

変わらず、シャベルで続投します!

 「おおきくなあれ♪ 

 「大きくなあれ♪」

いつしか、

かけ声をリードするのはIちゃんに♪

・シャベルで頂上に振りかける

・木ごてで裾野から這い上がらせる

~二人でただひたすら没頭しました。

他のことを喋ることなく一心に。

山はいよいよせり上がり、

存在感を増してきました。

 「すげっ! 

他の子たちが見に来ました。

 「これ、のせたい♪

 「ここに、さしていい?」

自然物を手に、

いろんなアイディアが飛び交い始めました。

 「Iちゃんに聞いてみてね。

  Iちゃんが作った山だから!」

Iちゃんは特に拒むことなく、

すんなりと承諾してくれました。

 「いいよ 

 ふと気付くと、

Iちゃんは、

ふっと砂場から出て行きました。

 (他の子たちが来て嫌だったのかな…)

 (邪魔されたくなかったのかな…)

 見るとIちゃんは、

プランターの辺りで足元をキョロキョロ。

パッとしゃがんだかと思うと、

また立ち上がり移動します。

 アリです!

捕まえようと一生懸命です。

が、成功に至らず…という様子でした。

 (山作りには、

  興味がなくなってしまったのかな…)

 ハッ!としました。

  ちがう!…

 (もしかして

  『登山者』を登場させたかった!?…)

  それが、アリ!?

 Iちゃんが出て行った時~

砂場では、

男の子たちがアリを川に放していました。

 「あついからプールにはいってるんだ!

 (いじめてるんじゃないんだね…😅)

 「よろこんでる♪」

 「きもちいいって いってる♪

 (いやいや…😨)

 「ぼくのは およがないよ!

  もぐるのがじょうずなんだ!!

 (おぉ…それはつまり…

  捕まえた時に負傷してしまったから…)

Iちゃんの近くでは、

こんな光景が展開していたのでした。

 (自分の山にも

  登場させたかったのかな?)

 そうこうしているうちに

先生の声が響きました。

 「おかたづけしましょう~」

結局、

Iちゃんの真意はわからないままでした。

 さて、獲物を狙うかのような目で、

数人の子どもたちが走り込んで来ました。

 「こわしていい?

子どもたちの中には、

『おかたづけ=原状復帰』

という気持ちを持っている子もいます。

 「もったいないから、

  このままとっておこう♪」

先生の言葉に、彼らは踏みとどまりました。

外周に川。中州にそそりたつ山。

それはまるでディズニーシーのようでした☆

最終的には、誰かが踏み込み片側がベコリ。

 「ふんかしたみたいになった~!!

部屋に戻って行く子どもたちの心には、

新たなストーリーが生まれたようです。

 『Iちゃんが、

  あの後何をしようとしていたのか』

…知ることは出来ませんでしたが、

交互に唱え続けたフレーズと

互いの砂の音が、心にほわっと残りました♡

『やさしく心地いい時間』でした。

 その後も遊びに行くと、

Iちゃんが寄って来てくれます。

勢いよく飛びついたり、

話しかけてきたりはしませんが、

ニコニコ~と。

 あの日の山作りがくれたもの。

もしかして、

彼女にとって

居心地のいい存在になれたのかな~♡

 

 

🟢盛り上がる♪川づくり

 5歳児の園舎。

砂場内にぐるりと掘られた水路。

子どもたちが忙しく水を運んでいます。

1個のバケツでせっせと行き来する子。

2個のバケツを揺らさないようにしながらも

足早に行き来する子。

ドドッと水が入る様子にじ~っと見入る子。

 「なくなったよ~!

 「もっともってきて~!」

現場監督!?が指示やエールを送ります。

同じ目的に向かって

みんなの心が一つになっています。

 「かたくしなくちゃなんないんだ!」

木ごてを水中に沈め

『護岸工事』をしているのはG君。

見ると、川底を押し固めているようです。

H君に声をかけられました。

 「ズボッていれてみ!」

まくり上げた彼の袖口は既にビチャビチャ…

 「こ~んなにふかいんだから!!」

 「ど~れ♪」

ズボッ!

 「ええっ!こんなに深いんだ~!!」

~エッヘン~

鼻の穴を広げるH君。

彼からは、

その後も頻繁に記録更新が告げられました。

 「さっきよりもっとふかくなったよ~!」

その都度確認を促され、検証~♪

 『ズボッ!』にも、

豊かなバリエーションが必要でした♪

・袖をどこまでまくり上げるか。

・どんな変化に気付いたのか

等々の『お返し発信』です。

 「どれどれ~♪ ズッボ~♪♪♪」

 「うわあ!深い、深い!! 

  こんなとこまできた~☆」

しゃがんで~ひざまずいて~

さらに姿勢を低くして~

手を突っ込む姿に子どもたちは大喜び。

腕に残った褐色の泡を見せると

大満足で工事を再開します。

川のあちこちで、

愉快な声が飛び交いました。

 「ズボッ♪」

 「ズッボ~♪」

 

 

 

🟢技が生まれた☆

 0~4歳児の園舎。

砂山にやって来たのは3歳児のFちゃん。

手にしていた半球形の容器を

斜面に押し当て、パッと外しました。

丸っこい造形物が出現しました。

続けてさらに2個。

場所をずらし自分の足元でもトライ。

が、うまくいきません…

砂が踏み固められてしまっているためです。

 彼女の前に、ふわっふわ!に

砂を盛ってやりました。

Fちゃん、目をキラッとさせ

容器を押し当てました。

 外す前、

今度は周囲の砂を払うようにしたFちゃん。

 「えいっ♪」

とてもきれいな形が生まれました。

従来の型抜きでない

『Fちゃんの技』が誕生した瞬間です。

 Fちゃんへのサポートは、

3歳児の力でもしっかり押し当てられるような

フカフカの環境づくりでした。

 『ポコポコ』がどんどん並んでいきます。

 容器を外す前、

ヘリに沿って砂を掻き取って見せました。

造形物がぐん!と際立ちました。

Fちゃん、目を見張り、

『ポコポコ作り』への意欲がヒートアップ☆

他の子たちも集まって来ました。

 「すごっ!

 「いいなぁ♪」

子どもたちの心に、

次々にスイッチが入っていきました。

 

 

🟢これやりたい!

 3歳児Eちゃんが、

底をくり抜いたバケツを持ってきました。

小ぶりですが、

進級したての3歳児には

まだまだ大きいサイズです。

完成にはかなりの砂を入れなければ…

飽きてしまうことを回避するため、

彼女の投入と交互に、

大ぶりのシャベルでサポートしました。

 「ドンドン入れろ♪」

 「どんどんいれろ♪」

息が合ってきました♪♪

  じょうろの水を投入!

他の子どもたちも集まってきました。

恐るべし!水の魔力☆

 「ザックザック刺してごらん♪」

 「ザックザック♪ ザックザック♪」

水が細部まで行き渡るよう、

シャベルで丁寧に突きます。

シャッシャッ♪ シャッシャッ♪

Eちゃん、小気味いい音に聞き入ります。

砂入れ~水入れ~押し固めて~突いて~

一連の繰り返しの末、

ついにバケツは満杯に!

仕上げは、てっぺんに乗って踏み固め!

トップバッターはもちろんEちゃん☆

先生に両手をつないでもらい、

足踏み! はじめ~♪

 「1・2・3・4・

  5・6・7・8・9・10~♪」

ギャラリーたちも、

次々に名乗りを上げ乗っかりました。

砂がギューッと締まります。

作業も終盤、次は『トントン』です。

シャベルで、

バケツの側面をまんべんなく叩きます。

上部、バケツと砂との境目に

わずかな隙間が見えてきます!

これが、『お知らせサイン♪』。

『内側に密着していた砂が離れたよ~』

という合図です。

 そして、いよいよ最後の難関!

バケツを外す時がやってきました!!

底に指を掛けやすいよう、

周囲の砂を払います。

バケツの縁の部分には、

指でわずかなくぼみを作ってやります。

大事なのは、とにかく水平に上げること!

~子どもの挑戦~

初めての成功体験には、

大人のサポートが必要です。

小ぶりなバケツであれば、

円の対角になるよう持ち手を構えます。

大きなサイズであれば、大人は二人。

対角になるような位置取りで構えます。

   ここで、最も大事なのは、

主人公は子どもであるということです!!

子どもたち自身が、

密着した砂から、

ミリミリ~とバケツを外している実感を

味わうことです。

大人の役目は方向性と水平の維持。

リードすることではなく、

感触を捉えながらの微妙な力加減です。

(盛り上がっているのは先生、

 子どもたちは手を添えているだけ…

 になってしまっては本末転倒です。)

  「ゆっくりゆっくり、まっすぐ上に!」

唱えも、祈りに満ちた囁きに変わります。

砂場が緊迫に包まれます。

 Eちゃん、息をのみます。

これ以上ない真剣な顔つきです。

シャリシャリシャリ~

砂がバケツの内側から離れていく…

その感触が手に伝わってきます。

『運命共同体!』

つかんでいるバケツの縁から、

お互いの思いもビンビン伝わってきます。

 バケツがフッと軽くなりました!!

でも、そのままそのまま…

(この瞬間での失敗もよく起こります。

 嬉しくなり慌ててしまうからです。)

くっきりとした壁面が現れてきても、

互いの均衡が破れないように!

ペースを保ちながら、

どこまでも、ゆっくりゆっくり! 

上に!上に!

  「うわあ~☆☆☆」

ついに、ついに、やりました~!!

見守っていたみんなから大絶賛☆☆☆

砂場以外からも、

子どもたち・先生たちが集まって来ました。

 「見ててあげるから、

  園長先生にも教えてきたら♪」

『見ててやるね=守っているね』

~は、子どもたちにとって

とても大事なキーワードです。)

 Eちゃん、ダッシュします。

 「えんちょーせんせー♪ 

  できたよー☆☆☆」

園長先生も駆けつけてくれました。 

いっぱいいっぱい褒めてもらいました♡

Eちゃんの心も、

みんなの心も満タンです♡♡♡

 

 

 

🟢何をしたかったの?

 B君のいる砂山に

三輪車を乗りつけたC君。

どちらも3歳児です。

山に駆け上るなり、

砂場脇に倒した『愛車』に

パッパッと砂をかけ始めました。

B君も、一瞬きょとんとしましたが

真似し始めました。

 そこへ立ち寄ったのが3歳児のD君。

彼は、ややしばらく

二人の様子をじーっと見ていました。

そして、ついに!

 「すな やってだめなんだよ…

  のるのなんだから…」

 「そうだよね!

  みんなで使うものなんだから

  汚れたら嫌だよね。」

すかさず、先生が後押し。

…謎の行動はあっという間に終了しました。

さて、先生が通りかかったのは

『砂かけ状態』のさなかでした。

三輪車の乗り主はC君だったのですが、

先生の目には、

乗り主D君が意地悪されているように

映ったのかも知れません。

パッと見は、

そうとしか思えない光景でした。

 でも、もう少し待っていたら…

子ども同士の展開が

何かあったのかも知れません。

 C君の目的はいったい何だったのか…

ひょっとして愛車のお手入れ!?

はたまた、

放置しておくと誰かに取られそうだから

隠そうとしていたとか…

彼の言い分も聞いてみたいところでした。

 「おお!そうだったのかい~☆」

と、その思いに

近づくことが出来たかも知れません。

見とがめたD君にとっても、

理由を知ることで、

『悪いことをしている』イメージで

相手を上塗りせずにすんだかも知れません。

子どもたちの真意をつないでやることは、

友だち観に、

新しい要素を盛り込んであげること

~になると思います。

 もちろん、

注意したD君に向けられた

先生の共感も素敵です♡

D君の心には、

自分の思いをちゃんと発信する勇気が

ふくらんだことでしょう。 

 

🟢さわっちゃだめ!

 A君(3歳児)が、

トンネル作りに誘ってくれました。

シャベルを上向きに繰り出すため、

時折砂が崩れます。

彼のシャベルと交互に手で掘り進めました。

 「深く~深く~♪ 固めて、固めて~♪」

を唱え、

・やや下向きに掘り進むこと

・穴の天井面を手の甲で固めること

をさりげなくアピール。

 (なかなかいい感じ☆)

と思った次の瞬間でした!

 他の子たちが近づいて来ました。

彼らはまだ

何のアクションも起こしてはいません。

が、トンネルはいきなりドサッ…

崩落を招いたのは、誰あろう

…A君その人でした。

たぶん、

 (他の子たちに荒らされる!?)

と思ったのでしょう…

彼は工事現場を守りました!

大の字になり全身全霊で!!

イラスト:Miho OTANI
イラスト:Miho OTANI

「砂」 によって、ふくしまの復興促進と、

日本全国の子育ち・子育て環境を豊かにしていく Story を、

一緒に紡ぎ、語りませんか。

 

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