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今年も大勢のご家族の皆さんにご参加いただきました。
ご来場、本当にありがとうございました。
会場には今年も約20トンを超す福島県棚倉町産の山砂と、オーストラリアのブリスベンからのホワイトサンドによる、二つの砂場がお目見え。
ホワイトサンド砂場は、特に小さな子どもたちに大人気で、一度入り込んだらなかなか出てきません。
少し大きな子どもたちは、山砂でのサンドアートを、大学生ボランティアのお姉さんやお兄さんに助けてもらいながら遊ぶ姿も。
また、すっかりサンドアートにはまってしまったお父さん、お母さんの姿もたくさん見ることができました。
会場の中央部分には、今年もまた、根室市から来てくださった佐田克裕さん、裕之さんのご兄弟によるメイン砂像が完成。
今年のお題は、「四季の里の動く城」でした。
福島学院大学、桜の聖母短期大学、福島大学からボランティアとして参加してくれた学生の皆さんも、大変お疲れ様でした。
サンドアートのスキルと共に、親子で遊ぶ楽しい姿を心にとどめて、またこれからのまなびに活かしていってください。
ご協力、ご後援等いただきましたすべての皆様に、心より御礼申し上げます。
8月25日(日曜日)午後1時~4時、福島市市民活動サポートセンタージ(チェンバおおまち)にて、第4回目となるシンポジウムを次のように開催しました。ご参加いただいた皆さん、ありがとうございました。
なお会の開始に先立って、福島市こども未来部こども政策課長様よりご祝辞をいただきました。
御礼申し上げます。
◎基調講演 「『砂の遊びとアート』イベントと学生ボランティア」
○NPO法人福島SAND-STORY理事長 笠間浩幸
・10年にわたる「砂の遊びとアート」プログラムの展開と進化の経緯
・本プログラムに参加する学生の役割と意義
・今後の課題
◎シンポジウム「学生ボランティアの参加が互いにもたらすもの」
コーディネーター:福島大学教育学部教授:宗形潤子
○福島学院大学短期大学部講師:中野明子
・2015年以降の学生ボランティアの参加状況、ボランティアへの参加を通じて形成される自己肯定感の大切さ、学生ボランティアを支える大学連携の課題等について
○桜の聖母短期大学部講師:奥田美由紀
・ボランティアに参加した学生たちの学びとその後の活動展開について、特に学内子育て支援広場における園庭改造に関するプロジェクトの紹介
○福島大学卒業生:柳沼直哉
・そもそも「ボランティア」とは何か、その言葉の意味と自分自身の参加の意義について。砂遊びの楽しさを体感しながら今も探究し続けている。
○福島学院大学短期大学卒業生:高岡未来
・子どもは主体的なものという子ども観、現場で子どもの活動を丁寧に見取ることへのきっかけ。
○桜の聖母短期大学卒業生:木村玲奈
・子どもにとってかけがえのない活動であること、教師が共に楽しみことの大切さへの気付き。
棚倉中学校美術部の生徒さんたちがサンドアートに挑戦した様子が「夕刊たなくら」7月30日に掲載されました。
斬新な創造性が発揮された素敵な作品です。
6月22日、23日、福島市子どもの夢を育む施設「こむこむ館」にて「こむこむプラージュ2019」が開催され、2日間で合わせて1,000人を超す来場者がありました。屋外の棚倉町からの砂による砂場、屋内のホワイトサンド砂場と、子どもたちや保護者の皆さん、それぞれの砂の感触を楽しんでいました。
終了後、棚倉町の砂は、二つの認定こども園と一つの学童クラブに寄贈、普段の砂場遊びに活用していただいてます。
一般財団法人 公園財団「公園・夢プラン大賞」は、子どもたちや地域を元気にするために、日本全国の公園や緑地において開催された事業やイベント活動を対象に授与されるものです。
このたび私たちは、2015年以降取り組んできた福島市やいわき市での「砂の遊びとアート」活動及び2016年度に福島市との協働により飯坂町「乙和公園」に設置した砂場とその活用モデルに対し、「公園・夢プラン大賞最優秀賞」を受賞しました。
関係する皆様、そして多くの地域の方々とともに、この受賞を喜びたいと思います。また改めて、皆様のご理解とご協力に感謝申し上げます。
私たちの活動は、東日本大震災以降、一度失いかけた子どもたちの大切な外遊び環境を取り戻すことが出発点であり、遊びの大切さをより多くの皆さんに知っていただくための新たな価値の創造を目的としております。
今回の受賞を励みとして、これからもなお一層、未来を創る子どもたちの今を豊かにするための活動に取り組んでいきたいと考えます。
今後とも皆様のご支援とご協力を、心よりお願い申し上げます。
▼公園・夢プラン大賞ホームページをご覧ください。
(ホームページが開きましたら「審査結果」からお進みください)
第3回 福島“砂”シンポジウムin棚倉2018と関連企画「砂ラヴ♡ワークショップ」が10月20日、21日、福島県棚倉町の「ルネサンス棚倉」にて開催され、二日間延べ80名を超える皆さんに砂遊びの魅力を体験してもらうとともに、普段の遊びを通した子どもたちの身体や健康づくりの大切さを一緒に考えました。
【第1日目】
■砂LOVE♡ワークショップ
10月20日 13:30~15:00 サンドアートの基本スキルを身に着けるワークショップ。
まず、棚倉町産出のきめの細かな良質な砂に触れることで砂の違いを肌で感じるところから、木ごての使い方や、穴あきバケツを使った砂の段重ねの方法、金ごてやスプーンを使った彫刻の仕方、さらには手だけで創る砂像の方法を体験していただきました。
■乳幼児期の砂遊びの変化に関するDVD
2005年から2011年まで、当初11か月だった乳児が保育所を終えるまでの6年間、どのような砂遊びの変化・発展を見せたかについて、理事長笠間が撮影し制作したDVD「乳幼児期の砂遊び(第2巻)あいかの砂遊び ~5年11か月の記録~ 」を観ながら、考えました。
【第2日目】
■第3回 福島‟砂”シンポジウムin棚倉2018
◎棚倉町 湯座一平町長の歓迎のご挨拶、笠間理事長による開会宣言によりシンポジウムを開催。
今回のテーマは「砂遊びから子どもの身体と健康を考える」。
◎最初に、医療法人仁寿会菊池医院、菊池信太郎先生が、「東日本大震災以降の福島の子どもたち」と題してご講演。
まず、そもそも「子どもをケアする」とはどのようなことなのかについて基本的な考え方を示され、次に大震災以降、屋内の生活や活動中心となったことが及ぼした福島県内の子どもたちの肥満等、健康に関する問題を指摘。今その問題にどのように取り組むべきかという視点から、日常の遊びの大切さ、遊び環境の充実と大人の理解の重要性が指摘されました。特に、取り立てての運動やスポーツ練習などというものではなくごく普段の生活や遊びを豊かにしていくことが大切。子どもの健康を創る遊びは、子どもの権利保障(子どもの権利条約第31条)として、極めて重要であるといった考えをお話しいただきました。
◎2番目の基調講演は、東京都昭島市立小学校、眞砂野裕副校長による「子どもの身体・動き・健康」をテーマにお話しいただきました。
眞砂野先生は、やはり大震災以降、ほぼ毎月のように福島県を訪れては、親子で楽しむ運動遊びや、指導者向けの研修会などを県内各地で実践、その回数は実に100回を超え、福島の子どもたちの健康づくりに貢献されてきました。お話では、大人目線からの子どもの遊びや運動の把握ではなく、子どもは一体何をどのように楽しんでいるのかを総合的に観ることが、子どもへの具体的なサポートのポイントをとらえることができるということを紹介。その具体例として、子どもが物を投げる時の姿勢はどのように変化していくかやアルミホイルや雨傘の袋を使って簡単に作れるボールなどの遊びを実践を交えて教えてくださいました。会場は大きな笑い声に包まれ、大人にとってもちょっと体を動かすことがどれほど楽しくまた健康に良い影響を与えるものであるかということを伝えてくださいました。
◎続くシンポジウムでは、まず公益財団法人 福島県体育協会の尾形幸男事務局長より、「『体を楽しく動かす』環境づくり」と題し、特に未就学
児に対する生涯にわたる身体づくりの一環として取り組まれてきた子ども向け事業や指導者育成の実践と課題についてご報告を頂きました。
◎続いて、福島サンドストーリーより、河内ひろみ事務局長が「砂遊びと子ども」と題して、子どもに寄り添いながら主体を育ていく遊びと大人
のかかわりの重要性を、宗形潤子福島大学准教授が「保幼小連接における砂遊びの可能性」と題して、小学校1年生のスタートカリキュラムとしての砂場活用の可能性を、笠間理事長が「砂場環境づくりのポイント ~砂場には本物の砂を~」と題して、砂場に適した砂の基準や様々なスタイルの砂場の在り方を報告しました。
◎シンポジウムの締めくくりでは、棚倉町教育委員会 松本市郎教育長が、棚倉町で取り組んできた「幼児期からのキャリア教育の実践」につい
て、それは自己肯定感を育む教育そのものであることを紹介。さらに、今このキャリア教育が、良質な砂を用いた砂場保育の実践によってさらなる展開を見せていることを、具体的な事例を通して報告されました。
■第3回 福島‟砂”シンポジウムin棚倉2018宣言の採択
シンポジウムに参加された皆さんとともに、次のような宣言を採択しました。
◎楽しい砂遊びから、子どもの健康な心と体を育てます。
◎何回も遊びたくなる、本物の砂による砂場環境づくりを目指します。
◎具体的なサンドアートスキルから、保幼小中連接の新たな可能性を拓きます。
◎来年もさらなる展開を全国にお伝えできるよう、「砂の遊びとアート」プログラムのより積極的な推進を図ります。
*4つの宣言文の最初の文字をならべると「た・な・ぐ・ら」となります
■第1日目の懇親会や二日目早朝からの砂場「朝活」の様子です。
ご参加下さいました皆様、ありがとうございました。
心配された台風も大きな影響なく、二日間、無事好評のうちに、終了しました。
「ワン・ツー・サンド!」のかけ声とともに、サンドアートフェスティバルが開幕。
会場中央には、佐田克裕さん・裕之さんによる、「Happy Halloween」をテーマにしたメイン砂像。
その裾の部分は、参加者も一緒になって 、サンドアートに挑戦しました。
今回は大人のためのサンドアート・セッションもあり、佐田裕之さんやNPOスタッフの手ほどきを受けながら、
来場された方々も一緒になってワンステップ・アップのサンドアートのスキルを身につけ、
さらなる砂遊びの魅力を知っていただきました。
会場は、大勢のお父さん・お母さん、ご家族の方と子どもたちとの歓声と笑顔が満ちあふれ、とてもステキな二日間となりました。
9月7日~9日、いわき駅前にて「いわきプラージュ2018」を開催。
初日には近隣の保育所、中学校からの子どもたち、生徒さんの参加があり、年齢を問わず砂遊びや「鳴き砂体験」「砂絵作り」を楽しみました。
モニュメント像は夜間もライトアップされ、多くの皆さんが写真に収めてくださいました。
好間高校OGによるフラダンス公演もあり、いわきプラージュもすっかりいわき市恒例の行事として根付いてきました。
「鳴き砂」の体験コーナーからは「キュッキュッ」といったかわいらしい砂の鳴き声が。
「砂絵」コーナーでは子どもたちの真剣なアート体験を観ることができました。
来場くださった皆さん、スタッフの皆さん、ありがとうございました。
9月8日~9日、福島市「十六沼公園」にて「十六沼プラージュ2018」を開催。
今年はあいにくの空模様で、参加者は非常に少なかったのですが、屋根付きのぴょんぴょんドームで遊んだ後の子どもたち・親御さんが立ち寄り、遊んでくれました。中には二日連続でお隣の山形県米沢市からやってきてくれた兄弟・お母さんとおばあちゃんも。「こんな砂遊びができるところは他にはない」ととても喜んでくださいました。
1日目は、福島医療生活協同組合による足指健康チェック、2日目は東京から本イベントへのご協賛をくださった生活協同組合ご一行様もお出で下さいました。皆様ありがとうございました。
いわきプラージュも十六沼プラージュも、イベント終了後はすぐに使用した良質な砂を近隣の保育施設や小学校へお届けしました。普段の砂遊びにぜひとも活用いただきたいと思います。
8月21日、福島市庭塚小学校において、福島地区国公立幼稚園保育指導法研修会が開催され、約60名の幼稚園教諭の皆さんと午前中は砂場でのワークショップ、午後は砂場での保育や保幼小連接の可能性についての講演会を行いました。
◎先生方の感想より
【砂場WS】
・今まで使ったことのない道具を使い、新たな砂遊びを知ることが出来ました。ついつい自分自身が夢中になってしまったので、幼児と一緒に楽しんでみたいと思います。
・とても楽しく夢中になって砂遊びをすることができました。子ども達の気持ち(砂遊びの時の感情)を感じるとともに、教師自身も楽しむ姿を見せる大切さを改めて感じることができました。道具をうまく活用することで、多様な遊び方ができることを知り、自園でも取り組みたいと思いました。
【砂場保育の留意点】
・見守る(みとる)ことでいいタイミングで声がけをすること、教師も楽しんで遊ぶ中で子どもの学びを見守る。さりげなく手助けすることを学んだ。普段じっくりと私が遊べる時間が少ないので気をつけて保育していきたい。
・幼児の砂場遊びの姿をどう見取り、どのように援助していくとよいのか、具体的に教えていただくことができ、とても参考になりました。
・教師として大切で、基本的な姿勢を改めて再認識することができた。言葉をかけるタイミング、方法をきちんと意識して子どもたちと関わっていきたいと思った。
【保幼小連接の可能性】
・砂遊びが子どもに及ぼす影響は、幼稚園だけではなく小学校でもこんなに大きいのかと驚いた。幼稚園の段階から尚更自由な発想の遊びをしていける子どもを育まなければならないと思った。
・小学校の先生からの視点もまじえてお話しいただいたことで、小学校との違いを具体的に知ることができ、今後、小学校との連接事業、交流活動の計画に生かしていきたいと思う。
【乳幼児期の砂遊びの展開】
・砂遊びの発達段階に応じた発達課題の内容が大変興味深かったです。本園の砂遊びを経験してこなかった幼児は、4歳児でも砂で遊ばない砂遊びをはじめ楽しんでいました。今はイメージと言葉を広げながらごっこ遊びを楽しんでいます。試行錯誤しながら、子どもたちと一緒にこれからも砂遊びを楽しみたいです。
・砂場のルーツから、映像を通して実際の子どもの姿を見て、砂場にかかわっての育ちを知りました。教師の役割の大切さ、言葉、動きのタイミングを考えていきたいと思います。
【全体を通して】
・震災前の私の保育は、砂遊びがこんなふうにすると楽しいよと教える保育でした。外で遊べなかった苦しい時期をへて、今はこうして毎日砂遊びができる日々に涙が出そうになります。幸せなことです。そしてとても意味のあることだと実感しました。子どもたちは遊びの天才です。今日はどんなことをするのかな?と見守るのが楽しめる保育になりました。
ご参加いただいた先生方、ご準備下さった皆様、本当にありがとうございました。
7月27日(金曜日)、私たちがいつも使用している良質な砂の産地である棚倉町で、町内の保育者、小学校・中学校教員の皆さんが参加する「砂の遊びとアート」研修会を開催しました。棚倉町教育委員会との共催事業として35名の教職員の皆様、また大勢の保護者と子どもたちの参加がありました。
午前中は町内の大型宿泊施設「ルネサンス棚倉」に設置された特設砂場でのサンドアート・ワークショップ。
午後は会場をかえ、子どもの砂遊びの様子を記録したDVD映像による乳幼児期の砂遊びの意義や保育者の目から見た砂遊び、保幼小連接の視点からの砂遊びについて講演とディスカッションを行いました。
参加いただいた先生方からは、次のような感想をいただきました。
「砂遊びの大切さを改めて感じることができた。子どもたち一人一人をよく見つめなおし、じっくりと遊びこめるような環境を作ってってあげたいと思います」
「今日の講演や実技で、砂場が子どもたちの発見したり試行錯誤したり、協力し合う力が付くなど、子どもの発達にとても素晴らしい環境であることを感じました。子どもたちのキャリア教育のすべてが、砂場にあるといってもよいと思いました」
「砂遊びは、造形的なセンスや情緒面での成長にとても大切だと改めて感じました。また幼・保の先生方のお力があっての小中であると思い、頭が下がりました」
他にもたくさんの砂場環境、砂遊びの意義深さについての感想をいただき、ありがとうございました。
朝から夕方まで、丸一日の研修会でしたが、とても楽しく充実した時間となりましたこと、ご参加いただきました教職員の皆様、ご準備いただいた町やルネサンス棚倉の皆様に心より御礼申し上げます。
□ 7月22日
こむこむ館屋内スペースにて、ホワイトサンドプールでの砂場を開設しました。大勢の子どもたち保護者の皆さんに楽しんでいただきました。
今年は、異常なまでの暑い夏のため、残念ながら屋外での砂遊びはできませんでしたが、涼しい屋内でのホワイトサンド砂場は大人気。
1日だけの開催ではありましたが、朝から終了時まで、乳幼児期の子どもたちだけでなく小学生や保護者の皆さんで大変にぎわいました。
「屋内でこんな遊びができるだ」
「砂の感触がとても気持ちいい」
「是非またやってほしい」
「小学生でもこんな胃砂遊びが好きだなんて驚きました。今度是非さんどパークにも連れていきます」
たくさんの喜びの声を頂きました。
ご来場いただきありがとうございました。
約100名の参加を得て、無事終了しました。
■開会挨拶:NPO法人福島SAND-STORY理事長 笠間浩幸
開会のご挨拶と清水敏男いわき市長様からの祝電を紹介
■基調講演:萩谷 宏先生
「砂で見る世界 ~棚倉の砂、いわきの砂からわかること~」と題して、様々な砂の成り立ちや、阿武隈山地一帯の地質の様子など、普段はなかなか聞くことのできないお話しをしていただきました。
・砂には顔がある
・砂は変化する
・砂は熟成される 等
あたかも砂には「人格」でもあるような、また、足元の砂は宇宙にもつながっていくという、楽しい砂の不思議を、たくさんのスライド写真を使ってご紹介いただきました。
私たちもこれから砂のイベントをするとき、これまでとは違った砂の見方ができるようになったと思います。
貴重なお話をありがとうございました。
■シンポジウムセッション:司会 桶田隆司(いわき鳴き砂を守る会)
◎湯座一平氏(棚倉町長)
棚倉の町の紹介、棚倉の砂の採取場の様子、砂の特徴などを写真を交えてご紹介いただきました。豊かな土壌の上にある棚倉町という地質的な特性をも理解することができました。
◎佐藤満(NPO法人いわき鳴き砂を守る会理事長)
いわき市の海岸線に連続的に存在する鳴き砂の紹介や実際に鳴き砂を泣かせてその音色を聞く実演も行いました。大切なことは自然豊かな海をこれからも大事にして次世代へと受け継いでいくことです。また、今最も心配なこととしてマイクロプラスチックの問題も指摘されました。
◎小堀亨(NPO法人いわき鳴き砂を守る会事務局長)
いわき鳴き砂を守る会の活動報告。平第三中学校の生徒さんたちが制作した「蘇った鳴き砂」を記録したビデオについても顧問の亀岡先生とともに紹介。地域の自然資源が、着実に地元の若い世代に受け継がれていることが感動的でした。
◎笠間浩幸
砂遊びが小さな子どもや親子に与える影響、砂はどれほど豊かな時間を人々に与え、砂のアートや遊び環境づくりが果たす社会的意味を考えました。いわき市や棚倉町に、「砂の博物・遊び・アート館」の設置を提言しました。
〇ミニトーク・セッション:司会・河内ひろみ(福島SAND-STORY)
・柳田明美:「砂絵」制作の楽しさ
・河内ひろみ・渡辺英司・佐藤耕平:砂遊びと「子育ち・子育て」について
・宗形潤子:砂遊びによる保幼小の連携の可能性
・中野明子・鈴木隆次郎・いわき短期大学生2名:プラージュイベントへの大学生参加の意義、感想
・穂積典子:コープふくしまとプラージュ活動、食育や子育て支援の大切さ
・高畠浩一:観光イベントとしてのプラージュの可能性
・篠﨑洋暢:企業(バンダイ・ナムコ)から見る「砂場」の魅力
・菊池信太郎 : 子どもの健康作りと遊び、遊び環境の重要性
1.私たちは、地球からの贈り物である “砂”を知り、愛し、次世代へ届けます。
2.私たちは、「砂の遊び・アート・科学」を通じて、子どもの健康と夢ある未来づくりを進めます。
3.私たちは、砂からのエネルギーをもって、生きがいと充実感に満ちた まちづくり・地域づくりに取り組みます。
当日の会場展示資料
◆いわき鳴き砂を守る会の活動紹介
◆清水敏男いわき市長様からの祝電
「第2回 福島 ”砂” シンポジウムinいわきの開催を心よりお喜び申し上げます。 ご盛会と併せて、ご参集の皆様のご健勝をお祈りいたします」
清水市長、ありがとうございました。
好天のもと、今年もいいざかプラージュ開催されました。
開始前から近所の小学生が会場を訪れ、シート外しやホワイトサンドの設置、いす並べなど、お手伝いをしてくれました。
地域にしっかりと根ざしたイベントとなっていることが伺えました。小学生の皆さん、ありがとう。
飯坂けんか祭り後祭のお囃子をBGMに、とてもゆったりとした雰囲気の中で子どもたちやボランティアのお姉さんたちとの砂遊びが展開されました。子どもたちは色々なアイデアや工夫を凝らして、ただの砂遊びではない、素敵な作品を造っては私たちに披露してくれました。
もちろん、大人たちも負けじとサンドアートに挑戦。お互いの作品を見合っては、笑顔が溢れていました。
大人も子どもも、その垣根を越えて、互いに真剣に遊び、言葉を交わし合う時間というのは、何物にも代え難い、本当に幸せな時間でした。
来場いただいた皆さん、ありがとうございました。
また、福島学院大学、福島大学の学生ボランティアの皆さん、引率下さった中野明子先生、本当にお世話になりました。
これで一連の「プラージュ」活動は一旦、終了しますが、この後は、砂をお届けした保育所や幼稚園、小学校等へのフォロー活動として、子どもと保護者、先生向けの砂遊びワークショップを行っていきます。
さらなる砂遊びの魅力を、少しでも皆さんにお伝えできればと思います。
最後に協賛いただきました、ヨークベニマル文化教育事業財団、東日本大震災復興支援財団、CO-OP共済地域支え合い助成、LUSH、株式会社ハリオグラスの皆様に心からの御礼を申し上げます。
9月30日、10月2日の二日間、「ささやプラージュ2017」を十六沼公園にて開催しました。
この公園は、子どもたちの大好きな遊具や噴水、カモたちが泳ぐ池もあり、普段からたくさんの親子連れが訪れているところです。
ですから、ここに来る子どもどもたちは、最初から「遊びモード」全開で、大きな砂場を見るなり、遊びたい心にスイッチが入ります。
ホワイトサンドの心地よさをはだしで確かめながら、何度も何度もバケツに砂を入れたり出したり、自動車の模型を走らせてみたり。
茶色の砂では、スタッフに教えてもらいながら、本格的な砂の造形に挑戦したり。
砂場の周辺にはたくさんのくつろぎと見守りのスペースもあり、皆さんゆったりと子どもたちの遊ぶ様子を眺めておりました。
初日500人、二日目700人、合計1,200人もの親子の皆さんにお楽しみいただきました。
たくさんのご来場、ありがとうございました。
使用後の砂はすべて、今回は、市内のある小学校に寄贈しました。砂場環境の全面改善のためです。
これまでの砂場から、カチカチにかたまってしまう土や粒の大きな礫(れき)交じりの砂を全部取り去り、ささやプラージュで使用した「本物の砂」を砂場に満たしました。
生まれ変わった学校の砂場で、低学年から高学年まで、年齢に関係なく思い切り遊んでください。
また、この小学校には、近くの保育園の子どもたちとの交流事業があると伺っています。
砂場を通じて、幼保小のつながりがより深まっていくことを願っています。
これは、NPO法人福島SAND-STORYが願っている大きな目標の一つです。
また、楽しい経験談を今後、ご紹介させていただきます。
福島駅前恒例行事「アキフェス」の同時開催事業として、「こむこむプラージュ2017」が、9月23日ー24日の二日間、福島市の子育て支援施設「こむこむ」の屋外スペースで開催されました。普段から大勢の子どもたちがやってくるこの施設で、たくさんの家族、子どもたちが、突然現れた砂場で楽しく遊びました。
将来、サンドアーティストとして活躍間違いなさそうな、才能豊かな子どもたちも現れました。
お出でいただいた、皆さん、ありがとうございました。
また、イベントのオープニングでは、福島市ウィンドアンサンブルの皆さんによる、素敵な音楽による開会式が行われ、ホワイトサンドビーチが、美しいサウンドに彩られました。演奏くださった皆さん、そして子どもたちの見守りと遊びのサポートをして下さった福島学院大学、福島大学のボランティアの学生の皆さんに、心より御礼申し上げます。
たくさんの皆さんのお越しを感謝いたします。
2017年7月15日、豊間の灯台(塩屋崎灯台)が青空に映え、
会場となる薄磯海水浴場は7年ぶりの海開きとなりました。
巨大防潮堤が完成し、式典に先立って、東日本大震災によって亡くなられた方々のご冥福をお祈りするとともに、
これからのお見守りをお願いしました。
いわきの海岸線は、国内有数の鳴き砂の砂浜が連続しています。大津波からもよみがえった「鳴き砂」は、大切なふるさとの宝です。
小さなアーティストたちや、立教大学の学生ボランティアの皆さんも砂像づくりに挑戦しました。
城と城をつなぐ橋の間から、灯台をご覧いただけます。
福島市主催、NPO法人福島SAND-STORYがプロデュース協力の「サンドアート・フェスティバル」が、6月3日(土)ー4日(日)の二日間、
「四季の里」農村いちばを会場に開催されました。二日間で、5,500人もの方が会場を訪れ、親子の砂遊びやサンドアート体験、佐田さんご兄弟*による砂像アートを楽しみました。来場いただいた皆様に、御礼申し上げます。
*佐田さんご兄弟は、国内外のサンドアート大会で数々の優勝・入賞を果たしています。
⇒ 佐田克裕、裕之さんによるサンドアートフェスティバル2017のビデオ。
なお、会場で使用した砂は、福島市内の14の保育・教育施設に提供されました。これからも、素敵な砂でたくさん遊んで下さい。
平成29年度 第1回福島市小学校・特別支援学校の校長会においてお時間をいただき、福島SAND-STORYから以下、提案をさせていただきました。
とき:平成29年4月7日(金)
会場:福島市市民会館第2ホール
対象:福島市小学校・特別支援学校の校長
福島市学校教育課
約130名
<砂の遊び・活動がもたらす大きな意義について>
○幼児期における砂遊びの充実
幼稚園・保育所時代、砂場には育ちに添った遊びの展開(保育所においては0歳児から)があふれ年長児期にその集大成を迎える。一人ひとりの“技”の習得と達成感、友だちと力を合わせた達成感と喜びの共有。異年齢間における「憧れ」や「誇らしさ」。その日その時、そこに居合わせる友だちや保育者によっても遊びは無限大に広がり、砂場は他の固定遊具とはまるで別格の意義をもった重要な育ちの場であること。
○遊びや活動から遠ざかる学童期
小学校入学とともに、年長児期に集大成として存分に活動できていた場面が子どもたちから消えてしまっている。それは、学校に砂場がないこと。また、存在はしても、校庭と同化し活動に適さない固まった状態であることに起因することが考えられること。
除染による校庭の表土剥ぎおよび土の入れ替えはなされたものの、砂場環境自体の取り戻し(土ではなく“砂”の入れ替え)は別個に行われていたのか。
○校種間による“のりしろ”を持った「連続した育ちの受渡し」を
0・1・2歳期:感覚遊び→3・4歳期:個人や友だちとの遊び→5歳・6歳期:個人活動の充実や友だちとの遊びの共有→学童期(小学校で):個人活動の充実および仲間との共同→中学校で:個人活動の充実(彫塑などの美術の分野で)および共同制作(文化祭等などの場面において)
入学後の不安をはじめとした子どもの“居場所”問題。幼保からの育ちのつながりとして砂の活動をステージに据えたとき、砂場は小1プロブレムや中1ギャップ課題の懸け橋にはならないだろうか。
○平成30年度には、学習指導要領、幼稚園教育要領、保育所保育指針が改定される。アクティブラーニング、非認知能力の育成が重要視されているが、一人ひとりが遊びの主人公になる砂の活動には、これらに反映する多様で重要な要素がぎっしり詰まっているものと思われる。
以上、砂の遊びやアートの意義をお伝えしました。
また、研修や実践活動などの要望があれば、「福島SAND-STORYがプロデュース協力をいたします!」とご案内いたしました。
◆「福島 砂場シンポジウム in いいざか」、50名を超す参加者のもと開催されました !
2月26日(日曜日)、福島市飯坂支所2階大会議室で、「福島 砂場シンポジウム IN いいざか」が、飯坂婦人会コーラスサルビアの皆さんの歌声によるオープニングとともに50名を超す参加者(コーラスの皆さんを含めると90名近く)のもとで開催され、砂場のもつ力が子どもの健康や成長、地域における人のつながり、町づくり等に対して、とても大きな役割と可能性を持つことが話され、参加された皆さんからも次々と大事な意見をいただきました。
今回のシンポジウムは、昨年10月に福島市飯坂町の「乙和(おとわ)公園」に設置された砂場について、次のような意義を持つ活動として、皆さんと共に振り返り、更なる砂場環境整備の大切さを話し合いました。
・地域住民が望んでいた公園遊具の充実
・地域、様々な団体や組織、行政とのコラボレーションの実現
・地域住民と東日本大震災からの避難住民の方々との交流促進
・地域に“愛される”砂場活用と管理の在り方
・子どもたちの健全育成とふるさとに対する誇りの醸成
・老若男女すべての世代が生き生きと交流し循環する豊かな町づくりへの貢献
乙和公園は普段から利用者の多い公園でした。でも残念ながらそこに砂場はなく、子どもたちはまず小さな手で砂をかき集めてからでないと、「砂遊び」はできませんでした。でもそこにようやく、砂場ができたのです。
これは、地元自治会、行政(福島市公園緑地課、福島市飯坂支所、福島市飯坂学習センター)、そしてわたしたちNPO福島SAND-STORYや他のNPOの協力によるものでした。
幼児から小学生、お父さんお母さん、みんなが待望の砂場で遊んでいます。散歩に訪れた方々が、ゆったりとその姿を眺めて談笑します。
遊んだ後は、当たり前のように道具を片付け、砂場のカバーを掛けて帰ります。「だれかれの責任」ではなく自分が大切にしたいから、砂場を大事に可愛がっています。これこそ、今回のシンポジウムで皆さんと確認し、全国に発信する「飯坂砂場メンテナンスモデル!」です。
基調講演では、郡山市の菊池医院院長、菊池信太郎小児科医による「東日本大震災以降の福島における子どもの成長と発達の現状と課題」と題するテーマでの講演から、福島の子どもたちが抱えている肥満や運動能力低下の問題を改めてとらえ直し、子どもたちが楽しく、喜びをもって遊んだり体を動かす環境を作っていくことの大切さを考えました。
ランチタイム・セッションでは、本NPO代表理事が制作したDVD「乳幼児期の砂遊び」を視聴しながら、幼い子どもの発達課題に沿った砂遊びの変化や保育者、環境作りのポイントを、さらに第3部では、砂場遊びをベースにした「保幼小接続」のカリキュラムづくり、いわき市の国内有数の鳴き砂海岸の紹介と震災後の砂浜の様子、さらに福島からの「砂の遊びとアート」の発信を東京都杉並区が受け止め「すぎなみフェスタ」における同様のイベントで好評を博したことなど、多彩な観点から砂の持つ可能性について話されました。
シンポジウムの最後は、子どもたちの遊び環境を保障するために、「4つのT宣言」を採択しました。
それは、T・・・つくる、T・・・つたえる、T・・・つなぐ、T・・・つづける
今回のシンポジウムには、郡山市、いわき市、伊達市、本宮市など福島県内各地から、さらには京都市、横須賀市からも参加者がありました。
ご参加いただきましたこと、心より御礼申し上げるとともに、まさにこれから「4つのT」のもと、子どもたちのよりよい環境づくりを続けていきたいと思います。
ご協賛、ご後援、ご協力いただきました皆様にも感謝申し上げます。
皆さんからいただいたご意見・感想をご紹介します。
各セッションごとに、ポストイットによる感想をいただきました。貴重なご意見、感想をありがとうございました!
◆第1部 飯坂砂場プロジェクトの振り返りとこれから
コーディネーター : 河内ひろみ
NPO法人 福島SAND-STORY 副理事長 事務局長
福島市余目保育所主任保育士
<乙和公園への砂場新設の背景と経緯>
◎「飯坂町の概況と震災後の様子について」
福島市飯坂支所長 菅井高男
◎「飯坂町における市民の交流活動において」
福島市飯坂学習センター館長 阿蘇力
◎「乙和公園における砂場の新設について」
福島市公園緑地課管理係長 紺野文康
<いいざかプラージュ2016>
◎「学生ボランティアの学び」
福島学院大学講師 中野明子
◎「ホスピタリティ空間での母親への寄り添い」
コープふくしま施設・法人アドバイザー
NPO法人 福島SAND-STORY 穂積典子
◎「プレイベントでの世代間交流」
飯坂恵泉幼稚園長 舟山千賀子
◎2.5×3mがもたらしたもの
NPO法人 いいざかサポーターズクラブ理事長
NPO法人 福島SAND-STORY 佐藤耕平
◎「みんなの砂場、可愛がっていきましょう!」
飯坂町婦人会前会長 コーラスサルビア部長 二階堂信子
~参加者の感想~
・コミュニティデザイン。砂場によって子どもたち、家族、町やすべての人の心を変える力を持っている。
・行政との関わり方が具体的にわかりました。参考にします。
・支所長が、震災後の復興の種の一つとして砂場整備を捉えていることに素晴らしさを感じた。学習センターの館長が、砂場を“群れて遊ぶ”場としての有効性を認めていることに素晴らしさを感じた。そして、コミュニティの場である学習センター事業の一環としても砂場を捉えており、理解の深さに感心した。
・「砂遊び」という部分だけではなく、そこに至るまでの経緯、背景などをわかりやすくお話しをいただき、今回の乙和公園の砂場設置がより感慨深いものとなりました。また、砂遊びについても様々な視点から掘り下げられ有意義な時間でした。
・砂(砂遊び)には、不思議な無限の力があることがわかりました。既存の公園・砂場なども活用して、この活動の輪がさらに広がっていくことは、本当に素晴らしいことですね。公園(砂場)内で、子どもの声、交流、賑わいの姿が見られるよう、地域でも協力していきたいと思います。
・写真と話では、シート、道具類の管理がわからなかったため、その点についてお聞きしたいです。
・外にある公園で、皆(地域)で大切にしてシートをかけるというルールを守っているのはすごいと思いました。
・砂遊びは無限の可能性を秘めている。子どもの答えを引き出していくのは周りの大人。砂遊びは昨日と同じ遊びができないという言葉がすごく感動しました。
・実際に参加した学生の声から、子どもたちの意欲や各年齢同士の交流、発想力にもつながることができると知り、砂場イベントは素晴らしいものだと実感しました。
・2016いいざかプラージュにおける砂遊び・アートイベントの様子を、主催者・参加者(学生ボランティアを含む)の体験談をお聞きし、幼児の発育過程における砂遊びの重要性、遊育効果等を再認識させていただきました。また、世代間交流の場としても素敵な場となると思いました。
・子育てする環境を選ぶ条件に、公園を視野に入れる方が多いと思います。公園に砂場があると無いでは足を運ぶ人数も変わるので、「現状の公園を管理して維持する傾向」になっているのであれば、砂場が新設できた経緯を各地にも広まっていけると良いと思いました。
・まさかのコーラス!!素敵でした。
・コーラスの方が、交流の当事者だったこともわかり、なお歌声が心に響きました。
・保護者の方が安心して子どもと離れ見守ることのできる環境があること、
とてもすてきだなと思いました。安心して他者と関わる機会、設けることが出来るように考えていきたいと思います。
・実際に「いいざかプラージュ2016」に参加して学んだことを振り返るとても良い機会になりました。砂場遊びは、同じもので同じ人と遊んでも毎回同じ遊びにはならないという言葉にとても共感しました。砂場を通して、子どもたちと地域の人たちとの交流が広がっていけばいいなと思いました。
・地域とのつながりが2.5×3mから見ることが出来て本当に有意義でした。
◆第2部 子どもの豊かな育ちを保障していくために
司会 : 古関久美子
NPO法人 福島SAND-STORY監事
福島市主任児童委員連絡会長
◎ 基調講演 : 菊池 信太郎 先生
「東日本大震災以降の福島における子どもの成長と発達の現状と課題」
~参加者の感想~
・遊びと子どもの成長について、専門的な点から解説していただき、とても興味深かった。また、子どもの成長のために大人がどのような存在であるべきか考えさせられる内容だった。
・福島県の子どもたちが肥満傾向にあり、それが全国平均でも多く驚きました。震災が大きく影響していることはもちろんだが、少子化、安全面を考慮した外出不足であると考えました。屋内(室内)遊びだけでなく、屋外に出て遊んでもらえるような環境を増やしていきたいと思いました。
・砂遊びが子どもの健康や成長に関係していることが、医学的見地からわかりました。
・福島の現状が大変危ないことが様々なデータからとてもよくわかりました。この状況が、数年後には改善に向かうよう、自分のできるところから始めていきたいと考えています。下校後の外遊びが冬季16:30までとなっているため、かなり厳しいですが、工夫して実践させたいと考えています。また、基本動作表を提示し、意識的に運動させたいと思います。
・自分世代では考えることのなかった幼少期の遊び場の環境や肥満が、子どもたちが成長していく上での課題がたくさんあることが分かり、これからの未来ある子どもたちに何ができるか、その一つとして「子育ち支援」にとても共感しました。
・子育て支援から子育ち支援なるほどと納得
・肥満は自分の精神状態にもかかわってくるということを知り驚きました。また、福島が子どもたちの肥満率が男女ともワースト1位に入るということも初めて知りました。現在は外遊びでなく室内でのゲームやTVにはしってしまう傾向もあり、よくアルバイト中もゲームの話をしたりゲームをしながら買い物に来る子どもを多く見かけます。いかに、外遊びが重要なのかということを実感しました。
・遊びの力は絶大で、子どもの育ちにとって必須。「大人たちが、地域が、遊ばない子、遊べない子をつくっている」。わたしたち今の大人として、深刻に自覚して改善を図るべきことと、改めて心に銘じたい。
・東日本大震災以降における肥満度、運動発達の低下が続いているということを知りました。屋外活動制限による運動量の低下が大きく関係しているのだなと思いました。
・改めて“砂遊び”の中で動作を見てみると、たくさんの事ができるのだと思いました。
・生活が便利になるにつれて、インターネット等が普及し、外遊びをしなくても時間が過ごせるということから運動をしない子が増えたのではないかと思いました。
・「遊ぶことは重要である」とはよく聞くことでした。その理由についてわかりやすくご説明をいただくことで理解できました。
◆ランチタイム・セッション DVD「乳幼児期の砂遊び」
◎ 講師 : 同志社女子大学教授
NPO法人 福島SAND-STORY理事長 笠間浩幸
~参加者の感想~
・発達段階に於ける砂の役割が、子どもたちの様子を通してとてもよくわかります。とても素晴らしいDVDだと思いました。小学生版、障がい児版があればさらによいのですが…。
・砂場と道具との関係。「砂場」だけではダメで道具をどう扱うかが大切とわかりました。「遊ばない」と「遊ぶ」の違いがわかりました。
・砂遊びにも年齢により違うことに驚いた。「砂を使わない砂遊び」という言葉を聞き、子どもが遊ぶのを見守る際によく注意して見たいと思った。
・砂場のルーツが180年前のアメリカであると、砂に触れることが幼児にとって(発育に)いかに素晴らしいものか、必要なものかを知りました。知覚、触覚、臭覚の発達、そして、道具の扱い方、さらに、手足、体幹など、幼児の発達の場として、砂場には全てがあるということを知りました。
・大学の授業の一つとして「砂遊び」を取り入れて「砂遊び」の保育者の実践的な授業があったらいいなと思いました。実際に砂に触れて学びを深めるのもいいなと思いました。
・年齢によって遊び方は異なり、自分でイメージを広げ、自然とものの使い方や砂の特徴をつかんだ遊び方をしていて驚きました。“砂場”一つで学ぶこと、体を通して体験できることはたくさんあると、動画と先生の話から学ぶことが出来ました。
・子どもの成長に砂場が必要。安全な砂場を創るために知ってもらうことが必要。
・砂場は無限に形を変える!
・子どもたちの学習・身体能力の成長に合わせて、砂場がどう関わり引き出しているかがとても分かりやすく、改めて砂に触れ合う大切さを実感できるDVDでした。
・砂遊びを段階的に発達を踏まえて解説していただき、今の自分がいる現場でも取り入れたい点がいくつも見つかり、改めて砂遊びの楽しさを感じました。
・大学の授業でも、一部分だけですが視聴させてもらっていて、今回はその先の部分も視聴できとても勉強になりました。砂場遊びの重要性、砂場遊びがもたらす効果を、このDVDを通してもっとたくさんの人に知ってもらえたらいいのになと思いました。
・“砂遊び”にスポットを当ててみると、本当に発達も見れて勉強になりました。DVDの中に流れていた砂遊び、取り入れて遊んでみたいと思いました。(ゴミ箱の型抜き)
・普段の子どもたちの姿、“あるある”と思う場面がたくさんありました。DVDの中にあったことを実際に保育でも考えながら見守っていきたいと思います。
◆第3部 「砂の遊びとアート」が育む
子ども・つながり・地域コミュニティ ~福島での取り組み 今後の可能性~
司会 : 児島 剛
NPO法人 福島SAND-STORY 副理事長
◎「砂場活動を取り入れた幼保小中連接事業の試み」
福島大学準教授 福島SAND-STORY 宗形 潤子
◎「鳴き砂を守る会の活動について」
いわき鳴き砂を守る会 会長 佐藤 満
◎「いわきプラージュについて」
いわき鳴き砂を守る会 事務局長 小堀 亨
◎「福島の発信を受け止めた“すぎなみフェスタ”」
NPO法人 福島SAND-STORY
株式会社 ナムコ 企画開発本部人類遊び研究所主任研究員 篠﨑 洋暢
~参加者の感想~
・小学生にも砂はとても良い教材だと信じています。しかし、「管理が難しい」「教育課程に組み込みにくい」「指導法が分からない」点で課題が。一つ一つクリアしながら進めようとする宗形先生や河内先生の取り組みに敬意を表します。
・教育の場での砂場の良さや、いろいろな子どもに役割があるという内容が凄く良かったです。
・改めて砂場の良さとして、子どもたちの居場所となり、幼保小連携することで交流が深まる素晴らしいものだと実感しました。幼保から小学校へつなげていき、各年齢で得られるものを大切にしていきたいと思いました。
・砂遊びは、幼児期(小学校就学前)と思っておりましたが、「アートとしての砂遊び」としての砂場(砂)の価値を認識させてもらいました。
・「保幼小中接続」という単語を初めて聞きました。保幼から小学校にあがる際に感じる不安の軽減は、心の成長にとって素晴らしいことだと感じました。
・小学校で砂遊びの時間があると、子どもたちも気持ち的に違って安心につながっていけるのだと思いました。
・小学校の入学時は、初めての心の不安や仲間といった経験をしていく頃なので、一つの方法として、遊びから心も成長できるきっかけになることはとても大切な体験だと思いました。
・砂場で遊ぶことで、普段とは違った子どもたちの姿、本来の子どもの姿をみることができるのだなと思いました。自分のポジションを得ることで自信を持ち、いきいきとした表情で遊ぶとことにも繋がるのだと思いました。
・鳴き砂を守るということはきれいな環境を保全すること。頑張ってください。
・実際に「なきすな」の鳴く音もきくことができてよかったです。
・砂遊びでも、特にアートの部分についてもお話があり、大人も特に楽しめるような内容でした。全体を通して、砂遊びが持つ多くの可能性、必要性について気付かされました。
・様々なつながり、地域のイベントに砂を通じて広がることで、たくさんの可能性があると感じました。
・砂場=子どものため=日本の未来のため。今の日本に必要なこと=サンドストーリー継続力=資金。資金はどうする?補助金・寄付・ボランティア→単発的資金。NPOの使命=継続→継続的資金の確保が必要。
・世界中の砂の種類は?日本中の砂の種類は?砂場で使える砂の種類は?良質な砂とは?砂の見分け方は?
・砂場に命をふきこむ。大変な被害に遭った福島だからできる。福島が全国に発信!
・共感します。TTTTZ!!
■「いいざかプラージュ2016」開催しました!!
福島市飯坂町の「乙和(おとわ)公園」にて、NPO法人福島SAND-STORY主催による 「いいざかプラージュ2016」 を開催しました。
「プラージュ」とは、フランス語で「砂浜」を意味し、パリのセーヌ河畔などに人工ビーチを設置することで、子どもから大人まで、ゆったりとくつろいだり、砂遊びをしたりする空間です。
「乙和公園」 にはこれまで公園遊具としての砂場は存在しておらず、地域の子どもや親子はその設置を望んでいましたが、今回のイベント修了後、NPO法人福島SAND-STORYと福島市の協力の下、砂場を常設遊具として設置しました。今後は、NPO法人福島SAND-STORYが地域住民、地域NPO組織、行政と連携しながら、理想的な砂場の管理運用方法を探っていきます。
◎日 時 : 2016年10月8日(土)10:00~16:00~9日(日)10:00~15:00
◎場 所 : 福島市飯坂町 「乙和公園」
◎内 容 : 大型砂場、ホワイトサンド砂場による砂遊び、
チーム福島SAND-STORYによる砂像制作実演と展示
くつろぎのホスピタリティ空間、飲食ブース等
◎参加費 : 無料